水星工房 - 日本語化

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更新日 2010-04-29 | 作成日 2008-03-29

Anime Studio Proとは?

2008.08.31

poe.jpg 私のイチオシのアニメーション制作ツール、それがAnime Studio Proです。昔、ぜんまいスタジオから発売された「Anime Studio II」とは名前が似ているだけの別物で、日本では発売されていません。とてもマイナーなソフトです。
 ツールの雰囲気はFlashに良く似ています。絵をベクトルデータで描くあたりも似ています。ただし、ベクトルデータといっても自由曲線なので、ベジェやFlashのスプラインとは、また少し違っています。
 自由曲線は単純な形状を描くには向いていますが、複雑なものに向きません。そういう場合は透明付きのPNG画像をインポートできますので、これを利用します。PhotoShopからレイヤーを保ったままPNG出力するスクリプトがあるので、これを利用するのがいいでしょう。


RinBone.jpg アニメーション機能は、とても充実しています。このツールを使うと「Flashなんか、ちっともアニメ用ツールじゃない!」と叫んでしまうほどです。自由曲線の頂点ポイントを好きにアニメーションできるだけじゃなく、PNG画像にボーン(骨組み)を仕込んで、有機的に曲げるなんてことが簡単に行えます。
 こんな操作、Flashじゃとても出来ません。普通なら、AfterEffectのイメージワープくらいでしか出来ないでしょう。一度、このツールを手にすると「Flashで苦労していたのは何だったんだ?」と思うことうけあいです。

 ただし、ひとコマずつ絵を描いて、それをアニメーションさせるセルアニメ的手法については、このツールはあまり向いていません。ただ、そういうツールに関してはRETAS!しじあにといった選択肢がありますので、そういうのを利用すればいいだけのことです。


 さて、ここでグダグダ説明するよりも、実際の作例を示したほうが良いでしょう。以下のものは自作でニコニコ動画にアップロードしたものですが、うまい具合に誰かがYouTubeに転載していたので、両方のリンクを貼っておきます。なお、他の作品については、同人誌のページを見てくださいね。


http://www.youtube.com/v/8RLTHPuJB4M&hl=ja&fs=1

 ちなみに日本ではコンテンツパラダイスというサイトが英語版を販売していますので、これを利用すると入手可能です。なお、Pro版の「Anime Studio5 Pro」と無印の「Anime Studio5」がありますが、機能が段違いなのでPro版を買ったほうが良いです。

Anime Studio Pro日本語化キット

2009.09.26

ASP.jpg 上の記事を見て「Anime Studio Pro」について興味がわいたとしても、実際の使用には「日本語版が存在しない」ということがネックになりますね。実際、英語版とフランス語版しか存在しません。

 しかし安心してください。Anime Studio Proのリソースとチュートリアルを翻訳して日本語化するキットを用意しました。
 キットといっても、以下のファイルを解凍して、Anime Studio Proをインストールしたフォルダの中身に上書きするだけでOKです。チュートリアルはすべてをカバーできていなくて、まだ英語のままのものもありますが、基本的な操作方法については習得できるはずです。


【使用上の注意】キットを上書きする際には、前もってバックアップを取るなどして、自己責任でお願いします。