パーティクル レイヤー
(Pro版のみ)
パーティクルレイヤーは大量のオブジェクト粒子によって、流れる水や、炎、泡といった効果をシミュレートするために使用できます。
パーティクルレイヤーはサブレイヤーを含めることができるため、グループレイヤーに似ています。
しかし、それぞれのサブレイヤーを表示する代わりに、パーティクルレイヤーは発生源からスプレーされたようなサブレイヤーのアニメーションを表現することができます。
パーティクルレイヤーが生成する粒子の流れは、以下のようなスプレーモデルで表現されます。

粒子のスプレー方向
アニメーションの中で、パーティクルレイヤーをオン/オフすることができます。
パーティクルをオフにすると、それ以降のフレームでは粒子が生成されません。ただし、それ以前に生成されていた粒子は、それ自体の生存時間の間は生きています。
パーティクルレイヤーをオン/オフするには、レイヤーパネルで項目を右クリックして表示されるポップアップメニューで設定することができます。
パーティクルレイヤーの設定項目は次の通りです。これらの設定はレイヤー設定ダイアログのパーティクルタブで設定可能です。
- パーティクル個数 - 最終出力に表示される粒子の個数
- プレビュー時の個数 - プレビュー表示しているときの粒子の個数(パーティクル個数より小さな値を設定することで、表示の負荷を軽減することができます)
- 生存時間 - 粒子は指定されたフレームだけ表示され、指定フレームに達したらリセットされて再度発生源に戻されます。なお、この値を0に設定した場合は、アニメーションの継続時間の間、表示され続けます。
- ソースの幅 - 発生源の幅を示します。
- ソースの高さ - 発生源の高さを示します。
- ソースの奥行き - 発生源の奥行きを示します。もし0より大きな値を設定した場合は、いくつかの粒子がカメラに近い位置にあるように見えます。
- 初期速度 - 粒子が発生したときの初速を設定します(2を設定すると、画面の端から端まで1秒かかる速度になります)。
- 拡散速度 - 粒子のランダムな速度変化量を設定します。
- 減衰 - いわゆる"空気抵抗"として機能し、粒子の速度を減衰する働きをします。
- 方向 - 粒子をスプレーする方向を示します(上図を参照)。
- 拡散 - 粒子をスプレーする幅を示します(上図を参照)。360を設定すると、粒子は全方位にスプレーされます。
- 加速の方向 - 粒子に加速を与える方向を指定します(下方向に設定すると重力加速度をシミュレートできます)。
- 加速度 - 粒子に与える加速度を設定します。
- Onにより実行 - パーティクルレイヤーのオン設定によりシミュレーションを開始します。
- 最高速度で開始 - チェックすると、レイヤーが開始されると同時に "最高速度" でシミュレーションが開始されます。【訳注】おそらく実際のフレームより少し手前からシミュレーションを開始して、すでに粒子が生成された状態から開始するのだと思います。
- パーティクルの向きを揃える - チェックすると、粒子の移動方向に対してオブジェクトの向きを揃える働きをします。
- 拘束しない - チェックを外すと、発生源がレイヤーに連動して移動できるようになります。
- 均等に分散 - チェックすると、時間増加中にもリリースされるようになります。【訳注】今一つよく分りません。
- ランダム再生 - 通常、パーティクルを開始すると、オブジェクトに設定されたアニメーションが最初から再生されます。しかし、この項目をチェックすると、アニメーションの開始点がランダムになります。これは群衆シミュレーションなどに利用すると有用です(チュートリアル を参照のこと)。