Tutorial 5.1

単純なリップシンク

はじめに

このチュートリアルはスイッチレイヤーを使用して、唇の動きを音声にシンクロさせる方法を解説するものです。
スイッチレイヤーには複数のレイヤーがサブレイヤーとして格納され、そのうちの一つを選んで表示することができます。
ここでは、音声データにシンクロさせるために、複数の唇の形状を格納しています。

このチュートリアルで解説するリップシンクは、あまり正確ではありません。但し、高速に適用できますし、単純なキャラクターになら、十分なクオリティを持ちます。
もっと正確なリップシンクを適用したい場合は、Papagayoを使用した次のチュートリアルを確認してください。

サンプルファイルの読み込み

このチュートリアルを始める前に、アートワークを含んだプロジェクトを読み込んでください。それは"Tutorials/5 - Animation"フォルダに"Tutorial 5.1"と名づけられて保存されています。
プロジェクトを開き、Layersウィンドウが以下のように設定されているか確認し、"Mouth" レイヤーが選択されている状態にしてください。

ここからチュートリアルを開始

"Mouth" レイヤーに複数のサブレイヤーが並んでいることに注目してください。このレイヤーには、下から上にかけて、閉じた唇の形状から、開いた唇の形状の段階が並んでいます。これがリップシンクのための、基本的なセットです。下から上へ、順に唇の開き具合の段階が格納されているなら、レイヤーの数や名称は関係ありません。

次に、唇に同期させるための音声ファイルを読み込みましょう。Animationメニューから"Select Soundtrack"コマンドを選択して、ダイアログで"clinton.wav"を設定してください。("Tutorials/5 - Animation"フォルダにあります)
アニメーションを再生すると音声が流れるようになりますが、まだリップシンクされていないので再生を停止してください。

"Mouth" レイヤーをタブルクリックして、"Switch"タブを開いてください。

"mouth"のレイヤー設定

"Source Data..."をクリックすると、スイッチレイヤーを制御するための音声ファイルを選択するダイアログが表示されるので、"clinton.wav"を設定してください。

以上で音声の分析は終了しました。
キーフレームには、音声が小さいときは閉じた口、音声が大きいときは開いた口が自動的に割り振られます。アニメーションを再生してリップシンクが動作することを確認してください。
なお、このリップシンクは音声の強弱に基づくため、音像背景にノイズがないものや、音楽が載っていない音声データを採用することが、テクニックとして重要です。

最終結果