Anime Studioのプロジェクトは「レイヤー」によって構成されています。 このレイヤーを使用することで、様々な要素(風景などの背景、キャラクター、タイトルなど)をアニメーションさせることができます。 一つのレイヤーに、別の複数のレイヤーを含むこともでき、例えばキャラクターの手足などを個別のレイヤーにすることで、複雑な要素を構成することができます。 Anime Studioでは、以下の種類のレイヤーをサポートしています。
ベクターレイヤー では、ベクトルベースの画像を表現します。これは図形を描くときに、最も頻繁に使用するレイヤーです。
イメージレイヤー では、他のアプリケーションで描いた画像イメージを表示します。Photoshopや3Dプログラムで作成した画像イメージを、Anime Studioで使用する際に、このイメージレイヤーを使用します。
グループレイヤー(Pro版のみ) では、複数のレイヤーを一つにまとめることができます。例えば、樹木を20個のレイヤーで制作したあと、このグループレイヤーでまとめて「森」と名付けることができます。複雑なプロジェクトを整理する際、このグループレイヤーは非常に有効です。
ボーンレイヤー では、ベクターレイヤーとイメージレイヤーに対して、骨組みを使った操作法を与えます。キャラクターに対してボーンによる骨組みを与えることで、腕や足を自由に曲げるといった「操り人形」のような操作が行えます。
スイッチレイヤー はボーンレイヤーに似ていて、複数のサブレイヤーの一つを選択して表示切り替えすることができます。スイッチレイヤーはリップシンク(音声と唇の動きの同期)を行う際に有効で、どのサブレイヤーを表示するかをスイッチデータファイルによって制御できます。データファイルは手作業で作成するか、またはPapagayoのようなリップシンク編集プログラムによって作成できます。
パーティクルレイヤー(Pro版のみ) では、多量の粒子によって表現されるような、水滴、火花、煙、群衆、などといった様々な効果をシミュレートします。パーティクルレイヤーはグループレイヤーに似ていますが、それぞれのサブレイヤーを表示する代わりに、サブレイヤーに登録された順序で「スプレー」のように大量のサブレイヤーのコピーを表示します。このとき、パーティクルレイヤーの中心から外側に向けて、サブレイヤーが生まれだすように見えるでしょう。
3Dレイヤー(Pro版のみ) では、3Dプログラムによって作成した3Dモデルデータを読み込んで表示することができます。3Dモデルを背景として扱うことができますし、またはチュートリアルのようにキャラクターの頭部のみを3Dモデルで表現して、そこにベクターレイヤーの目鼻を重ねて表示するといった手法が考えられます。
メモレイヤー(Pro版のみ) は、Anime Studioで使用できる付箋です。アニメーションを作成している途中の自分自身へのメモや、共同作業者への指示などを記述することができます。例えば、特別なフレームに対しての覚書き、キャラクターの構成に関する覚書きなどを記述するのも良いでしょう。
Anime Studioの図形はベクトルベースによって構成されています。 ベクトルベースの図形はイメージが直線や曲線によって構成されるという点で、ピクセルの集合で構成されるピクセルベースの図形(写真やイラストなど)とは異なります。 この相違が、通常のピクセルベースの図形では困難または不可能なことを、Anime Studioにおいては容易にしています。
【訳注】面倒なので以下未訳。ようするにベクターレイヤーのほうが、軽くて、メモリ容量が少なくて済む、といった優位性を語っている。
First of all, since an Anime Studio drawing is represented as a bunch of curves, you can reshape the curves at any time, without ever losing precision. Also, Anime Studio projects are relatively small, even for complex animations - this means Anime Studio doesn't require much memory even when working on a long movie. Vectors also have benefits when it comes to animation. By moving just a few points, you can totally change the shape of an object over time.
You're not restricted to vector artwork, though - Anime Studio also has Image Layers. Using this type of layer, you can work with regular images within an Anime Studio project. So, Anime Studio is not strictly vector-based, but you will probably still use mostly vector layers, as image layers are not as flexible when it comes to animation.
Of course, most standard image and movie formats are not vector-based, so when you're done working on a Anime Studio project, it must be "rendered" to create a traditional pixel-based image. During the rendering process, Anime Studio can apply various effects to the objects, such as shading and blurring.