「アクション」とは、短いアニメーション クリップのことで、タイムラインに挿入することにより繰り返し再利用することができます。 決まったパターンの動作(例えば、頭を振る、歩く、目を閉じるなど)を、毎回アニメーションとして作り出すのは面倒ですが、それらの動作をアクションとして定義できます。アクション ウィンドウはそのクリップを作成したり、使用したりするためのものです。 本マニュアルのチュートリアルでは、アクションを用いた歩行の手順について解説していますので、合わせてご覧ください。
Anime Studioを起動したとき、アクション ウィンドウは非表示となっています。まずはウィンドウを表示するために、ウィンドウメニューから「アクション」を選択してください。以下のようがウィンドウが表示されます。
アクション ウィンドウ
アクション ウィンドウの最上部には四つのボタンがあります。 それぞれ、新規アクション、参照を挿入、アクションのコピー、削除の順です。 ボタンの下にはアクションのリストが表示され、現在選択されているレイヤーに対して利用可能なアクションのリストを含んでいます。 新規レイヤーの場合はアクションを持たないので、その場合は「メインライン」のみが表示され、これは通常のアニメーションに対するタイムラインを意味します。
新しくアクションを作成したい場合は「新規アクション」をクリックしてください。 Anime Studioはアクションに名前をつけるようダイアログを表示します。 作成されたアクションに対するレイヤーが、もしグループレイヤーなら、その子供のレイヤーすべてに対して作成されます。
アクションを編集には、まずリスト上のアクション名をダブルクリックしてください。 これによりアクションの編集モードに切り替わります(アクションを新規作成した直後は、自動的に編集モードとなります)。 現在、どのアクションの編集モードにあるかは、アクション名称の左側にある赤い矢印によって確認できます。
編集モードになったBlinkアクション
アクションを編集モードにすると、二つの変化が現れます。 一つはタイムラインのタイトルバーに編集中のアクション名称が表示されます。 もう一つはタイムラインの背景色が少し濃いめで表示されます。
アクションの編集モードでは、通常のタイムラインと同じようにキーフレームを編集することができます。 このとき、主となるアニメーションを編集する代わり、再利用可能なクリップに対して編集を行っています。 このアクションに対する編集は、アニメーションの最終出力には現れません。アニメーション化されるのは、主となるタイムラインのみです。 主となるタイムラインを表示するには、アクション ウィンドウの「メインライン」をダブルクリックしてください (なお、「メインライン」はアクションではないことに注意して下さい。それは主たるアニメーションに参照するための項目にすぎません)。
アクションを作成しただけでは、それは主たるアニメーションには表示されません。 アクションを利用するには、メインラインにアクションを挿入する必要がありますが、その操作は簡単に行えます。 まず、「メインライン」がアクティブであることを確認してください(赤い矢印が表示されるように、タプルクリックしてください)。 次に、アクションを利用したい位置に、タイムラインのフレームを移動してください。 そして、利用したいアクション名称をシングルクリックします。 するとウィンドウ最上部のボタンが有効になりますので、「参照を挿入」または「アクションのコピー」をクリックしてください。 以下はStepアクションを挿入する直前の例です。
アクションの挿入
「参照を挿入」を行った場合は、タイムラインにはアクションであることを示す特殊なキーフレームが表示されます。 後に元のアクションを編集した場合は、この編集内容が自動的にタイムラインに反映されます。 もし「アクションのコピー」を行った場合は、アクションで定義されているキーフレーム全体がタイムラインにコピーされます。これは通常のキーフレームと全く同じです。 この場合、後に元のアクションを編集しても、編集内容はタイムラインに反映されません。
アクションを削除する際は、そのアクションをハイライトするために一度シングルクリックを行ってから、「削除」をクリックしてください。 削除対象となるアクションがタイムラインに挿入されていた場合、その内容は自動的に消去されます。 正し、「アクションのコピー」によってキーフレームをコピーしていた場合は、その限りではなく、コピーされたキーフレームはそのままです。