Anime Studioのショートカット

Anime Studioを素早く操作する方法

Anime Studioを使用しているうちに、ある特定の操作を素早く行いたいと思うかも知れません。 幸運なことに、Anime Studioは幾つかのショートカットをサポートしていて、ツールや作業エリアの操作、データの入力などを補助します。

キーボードによるショートカット

Anime Studioを特徴づけるツールの多くは、一つのキーを押すだけで素速くアクセスすることができます。 これらのショートカットは、ツールバー上からマウス操作で実行するよりもずっと早く実行できるので、描画やアニメーションの作成に要する時間を大幅に短縮できます。 しかしながら、ボタンやメニューなどは標準的なマウス操作でも実行できる事柄ですから、Anime Studioを使用する際の絶対条件とまでは言えません。

メモ】これらのショートカットは、メニューのショートカットとは異なっています。 メニューコマンドの多くは複合したキーボード操作(例えば <Ctrl>+S で上書き保存など)で実行することができます。 メニューのショートカットは、それぞれのメニュー項目の右側にリスト表示されていますので、どのようなショートカットがあるか一度確認して見てください。

ポイントを移動

T キーをタイプすることで、ポイントの移動を実行する。

Anime Studioのキーボードショートカットの多くが、ツールバーに対して割り当てられています。 もし、ツールに対してどのようなショートカットが割り当てられているか確認したい場合は、そのツールの上へマウスカーソルを合わせると、ツールチップが表示され確認することができます。 そのツールチップの後ろに括弧つきで文字が表示されているなら(例えば、"ポイントを移動(T)"など)、その括弧内の文字がショートカットを表します。 これらのツールに対するショートカットはここでは紹介しませんので、ご自分でツールチップを確認してください。

いくつかのショートカットは常に機能しますが、Anime Studioは使用しているツールに応じて異なったショートカットを提供します。 以下の表では、どの場面でどういったショートカットが機能するかを示します。

Alt+Backspace, Alt+C, Alt+V - キーフレームの削除, コピー, 貼り付け

常に使用可能

キー

動作

Esc 選択しているレイヤーが最大に見えるようにビューを調整します。Shiftキーを併用した場合は、選択しているポイントに対してズームします。
Home プロジェクト全体が見えるようにビューをリセットします。
Enter/Return ポイントの選択状態を解除します。
Tab 現在選択しているポイントに連続するすべてのポイントを選択状態にします。
タイムライン上のフレームを1フレーム戻します。
タイムライン上のフレームを1フレーム進めます。

ベクターに関する操作

Key

Action

Delete/Backspace 選択しているポイントを削除します。
Spacebar ポイント間を融合します。通常は、"ポイントを移動"や"ポイントを追加"ツールで使用します。

シェイプツールに関する操作

キー

動作

Delete/Backspace 選択しているシェイプを取り除きます。
スペース 現在の選択に対して、シェイプを適用します。
シェイプの階層を1レベル上げます。Shftを併用すると最前面に移動します。
シェイプの階層を1レベル下げます。Shftを併用すると最背面に移動します。

ボーンツールに関する操作

キー

動作

Delete/Backspace 選択しているボーンを削除します(子ボーンも削除します)。
スペース 選択しているボーンにポイントを割り当てます。
選択しているボーンの親を選択します。
選択しているボーンの子を選択します(ただし、そのボーンの子が一つの場合のみ)。

タイムラインに関する操作

キー

動作

Alt+Backspace 選択しているキーフレームを削除します。
Alt+C 選択しているキーフレームをコピーします。
Alt+V コピー元のキーフレームを貼り付けます。
スペース アニメーション再生/停止を切り替えます。
Page Up グラフモード時に、グラフをズームインします。Shiftを併用すると、グラフを上に移動します。
Page Down グラフモード時に、グラフをズームアウトします。Shiftを併用すると、グラフを下に移動します。
End アクティブなチャンネルに対して、自動ズームします(グラフモード時のみ)。

マウスによるショートカット

Anime Studioを使用するとき便利な、いくつかのマウスによるショートカットを紹介します。

作業エリアの操作

マウスを右クリックすることで、作業エリアを操作することができます。 クリックしたままドラッグすることで、作業エリアをパンすることができます。 このとき Shift キーを併用するか、ホイールを回転させることで、作業エリアをズームすることができます。

また、Ctrlキーを併用した場合は、作業エリアを回転することができます。

タイムラインの移動

タイムライン上でホイールを回転させると、現在さしているフレームが移動します。

数値入力フィールドとアナログ入力ノブ

数値入力フィールドやアナログ入力ノブは、マウスホイールを回転させることで値を増減することができます。 もちろん、フィールドに対して数値を手入力しても構いませんが、細かい調整を行いたい場合はこの方が便利です。

マウスホイールで値を増減するとき、 <Ctrl> キーを併用すると半分の量で値を増減します。また、<Shift> キーを併用することで、二倍の量で値を増減します。

この機能は面白いけど、あまり実用的でないように見えます。 しかしツールパネルなどで使用する際には、変更内容が即時に反映されるため意外に便利です。 この特徴として分かりやすい例が、ボーンのコンストレインツです。 コンストレインツの角度制限をマウスホイールで設定すると、作業エリアに角度範囲が表示されるため、視覚的に範囲を把握することができます。

また、マウスの右ボタンを押しながら左右にドラッグすることでも、数値を増減することができます。 マウスホイールによる操作は便利ですが、タブレットで操作している場合には使用できません。 もちろんそれは通常のペンにホイールが付いていないからですが、そんな場合はペンの補助ボタンに左ボタンを割り当てておけば、テキストフィールドの値を調整することに使用できます。