ベクター レイヤー

ベクターレイヤーはAnime Studioで最も基本的なレイヤーです。 Anime Studioでアートワークを作成するときは、ベクターレイヤーを使用することになります。 ツールを用いて曲線を描き、それに塗りつぶしとアウトラインで修飾して、ボーンを割り当てることができます。

ベクターレイヤーは基本的に二次元の描画プログラムで構成されます。 直線や曲線を用いてシェイプを描き、様々な方法でオブジェクトとして操作することができます。 Anime Studioが一般的な作図ソフトと異なる点が二つあります。 一つはAnime Studioが作図するのは、すべてがポイントと曲線によって構成された図形であることです。 多くのソフトでは、円を描きたいときは円のオブジェクト、テキストを描きたいときはテキストのオブジェクトを使用します。 Anime Studioにも円やテキストを描くツールがありますが、Anime Studioではそれらを描き終えた直後にポイントと曲線で構成される図形に変換されます。 円であろうがテキストであろうが互いに違いがありません。

このことは常にそれが何のオブジェクトかを意識する必要がないことを意味します。 つまり、描かれたオブジェクトが全てポイントと曲線なので、どんな操作も同じように行えるということです。

もう一つの特徴として、Anime Studioで描かれた図形は「融合」できるということです。 Anime Studioでは、二つのポイントを一つに「融合」することができます。 実際には、融合できるポイントの数には制限がありません。 融合されたポイントを移動すると、それに接続される曲線は連動して移動します。 これは有機的なキャラクターをアニメーションするときに有用です。 例えば、キャラクターの鼻を動かすとします。 この鼻がキャラクターの顔に融合されていたなら、鼻を動かしたときに顔の一部は鼻に接続されたまま有機的に変形します。