スタイル ウィンドウ

スタイル ウィンドウはベクターレイヤーによるアートワークに対して、色やライン幅、塗りつぶしエフェクトなどを設定するものです。 ウィンドウには多くの項目がありますが、大別して6種類に分類されます。

スタイル ウィンドウの例

現在のシェイプ

現在のシェイプには、シェイプとスタイルの名称付けや選択ができます。 シェイプのポップアップメニューでは、現在のレイヤーに含まれるシェイプを選択することができます。 このメニューには名称付けされたシェイプのみが表示されます。 シェイプに名前をつけたい場合は、"名称" のフィールドに好きな名前を入力してください。

スタイルのポップアップメニューは、ドキュメントに含まれるすべてのスタイルのリストを提供します。 スタイルとは、シェイプで使用される情報(色、ライン幅、ブラシ、エフェクトなど)と同一のセットです。 しかしそれは実際には単独でアニメーションに使用されることはありません。 その代わり、作成したスタイルを一つ以上のシェイプに適用することができます。 例えば、"皮膚" というスタイルを作成して、これをキャラクターの身体の部分部分に適用したとします。 その後、キャラクターの肌の色を変更したくなったとき、"皮膚" スタイルを変更するだけで、キャラクターの肌全体を修正することができます。 スタイルを作成するときは、ポップアップメニューから "新規" を選択してください。 詳しい説明については、チュートリアル のセクションを参照してください。

名称フィールドのすぐ上には、現在選択されているシェイプまたはスタイルを示すラベルが表示されています。 シェイプやスタイルが選択されていない場合は "デフォルト" と表示され、塗りつぶし色やライン幅など、好きな設定を行うことができます。 スタイルウインドウで設定した値は、どんなシェイプに対しても適用することができます。 シェイプを選択した場合は、ラベルは選択したシェイプの名称に変わります。 このとき設定内容を変更すると、一つのシェイプに対して適用されます。 スタイルを選択した場合は、ラベルは選択したスタイルの名称に変わります。 このとき設定内容を選択すると、スタイルが適用された複数のシェイプに同時に適用されます。

塗りつぶし

この項目は、シェイプに対する塗りつぶしの外観を設定します。 まず最初に "塗りつぶし有効" をチェックする必要があります。 次に、塗りつぶし色が表示されている長方形の領域をクリックすると、カラーピッカーが表示されます。 このカラーピッカーを操作することによって、塗りつぶしの色を設定すると同時にシェイプの透明度を設定することができます。

Anime Studioのカラーピッカー

もし、シェイプに対してスタイルが設定されているなら、シェイプの色に代わってスタイルの色が採用されます。 スタイルの色に優先して設定したいなら、色見本が表示されている長方形の領域の左にあるチェックボックスを有効にする必要があります。

塗りつぶし色の下には、エフェクトを設定するポップアップメニューが二つあります。 エフェクトには、グラデーション、陰影、斑点などの種類があり、メニューから選択することができます。 もし二つのエフェクトを同時に設定した場合は、それは順番に適用されます。 例えば、エフェクト1で"グラデーション"、エフェクト2で"斑点"を設定した場合、グラデーションの上に斑点が乗っているイメージとなります。

塗りつぶしに対してエフェクトを設定すると、詳細設定が要求されるときがあります。 ポップアップからエフェクトを選択すると、以下のようなダイアログが表示されます。

グラデーションの設定

このダイアログはグラデーションの例です。 Angleはグラデーションの方向を表します。 グラデーションには、色の開始と終了を設定する二つの領域があります。 また、ダイアログには、設定内容に対するプレビューが表示されます。

アウトライン

この項目はアウトラインの外観を設定するものです。 まず最初に "アウトライン有効" をチェックする必要があります。 次に、ライン色が表示されている長方形の領域をクリックすると、カラーピッカーが表示されます。 このカラーピッカーを操作することによって、ライン色を設定すると同時にアウトラインの透明度を設定することができます。

その下には、ライン幅をピクセル単位で設定するフィールドがあります。 もし、アウトラインに対してスタイルが設定されているなら、スタイルのライン幅が採用されます。 スタイルのライン幅に優先して設定したいなら、フィールドの左にあるチェックボックスを有効にする必要があります。

右側の四角のボックスはアウトラインに使用するブラシのプレビューです(Pro版のみ使用できます)。 ブラシを設定するときは、ボックスをダブルクリックしてください。 また、シェイプ同様、ラインに対してもエフェクトを設定することができます。

スタイル(Pro版のみ)

アウトラインの下には、シェイプにスタイルを適用するための項目があります。 メニューからスタイルを選択することによって、一つのシェイプに対して最大二つまでのスタイルを適用することができます。 適用するスタイルによって、塗りつぶし色、ライン幅、ブラシ、エフェクトなどがシェイプに反映されます。 スタイルは複数のオブジェクトで使いまわすことができ、一つ一つのオブジェクトを修正するのではなく、適用したスタイルを修正するだけで一度に修正を終えることができます。

その他

その他に分類された項目には、三つのボタンがあります。 "デフォルト" ボタンをクリックすると、塗りつぶしとアウトラインがデフォルト状態に戻ります。 もし、シェイプにスタイルが設定されているなら、その設定は消去されます。 "コピー" ボタンでシェイプまたはスタイルの特性がコピーされます。 コピーを実行したあと、"貼り付け" ボタンをクリックすることで、別のシェイプまたはスタイルに特性をコピーすることができます。

色見本

ウィンドウの下部には色見本が表示されます。 これはオブジェクトに色設定を行う際の色パレットとして機能します。 選択したシェイプの塗りつぶし色を設定するとき、色見本から希望の色をクリックしてください。 アウトラインのライン色を設定したい場合は、色見本を左クリックすることで使用することができます。

色見本のポップアップメニューでは、様々なセットを選択することができます。 これらの色見本は、実際には "swatches" フォルダに格納されたイメージファイルに過ぎません。 あらかじめフォルダに色見本にしたいファイルを置いておけば、Anime Studioは自動的に色見本としてイメージファイルを採用します。 また、メニューから "カスタムイメージ" を選択して、特定のフォルダにあるイメージファイルを指定して読み込むこともできます。