ベクターレイヤーを選択しているとき、これらのツールが使用可能となります。 これらのツールの大部分がツールバーから選択することで使用できます。大半のツールは作業エリアをクリック&ドラッグすることで機能しますが、一部のツールに関してはクリックするだけで実行されます。 ツールの上にマウスカーソルを合わせると、ツールの名称が表示されます。 また、大半のツールはショートカットを持ちますが、同様にマウスカーソルを合わせることで表示させることができます。
ツールが "" のようなシンボルを持つ場合、それはアニメーションに使用することができます。
このときタイムラインのフレームでツールを使用すると、時間軸上で変化するオブジェクトとして扱われます。
このツールはポイントを選択するときに使用します、ポイントを選択状態にしたり、選択解除したりできます。 このツールは幾つかの操作方法を持ちます。 ポイントを選択する一番単純な方法は、ポイントの周囲に矩形を描くことです。 次に、一つのポイントをクリックすることで選択することもできます。 また別の方法として、曲線のライン上をクリックすることで曲線に含まれるポイントをすべて選択することもできます。 あるいはシェイプの塗りつぶされた面をクリックして、シェイプのに含まれるポイントをすべて選択することもできます。 下図に例を示します。
選択方法
以下は"ポイントの選択"ツールの使用方法を様々な実例で紹介するムービークリップです。
ポイント選択方法の実例
【修飾キー】<shift> キーを併用することで、選択を継続することができます。 そうでなければ、このツールを使用するとき、常に新しい選択から開始されます。 <alt> キーを併用することで、曲線やシェイプを選択してしまうこと(複雑な図形の場合、しばしば問題となります)を防ぐことができます。 もし、 <ctrl> キーを併用するなら、ツールは"投げ縄"モードが選択されている時と同じ動きをします(通常では、ツールオプションの"投げ縄"をチェックすることで機能します)。
さらに、編集メニュー中の選択コマンドは、選択状態を管理するのに役立ちます。 詳しくは、メニューのセクションを参照してください。
ポイントが選択状態にあるときに <delete> キーや、<backspace> キーを押すとポイントが削除されます。
"ポイントを移動"ツールは、選択されているポイントのグループを移動します。 もし選択ポイントの数が2個以下のときは、マウスをクリック&ドラッグするときの一番近い位置にあるポイントが対象として選ばれます。
このツールが大半のDrawツールと同じように、曲線ではなく、ポイントに対して変更を与えることに注目してください。 もしオブジェクトのすべてのポイントが選択状態にあるなら、このツールを使用したときにオブジェクト全体が移動します。 しかし、オブジェクトの一部のポイントのみが選択状態なら、それはオブジェクトの形状を歪める働きをします。 下図では、選択されたポイントを赤色で強調しています。このときツールを使用すると、どうなるか良く理解してください。
全て選択された円と、部分的に選択された円
移動後
ツールを使用しているときに <shift> キーを併用すると、ポイントの移動方法を垂直または水平に制限することができます。
"ポイントを移動"ツールには、ポイントを融合する機能があります。 二つのポイント同士を融合するには、まず一方のポイントをもう一方へドラッグする必要があります。 このドラッグの途中で、ポイントとポイントが重なったときに "スペース" キーを押すと、ポイント同士は融合されます。
もし、ツールオプションで"自動融合"がチェックされているなら、ポイントを自動融合することができます。 自動融合が可能なのは、曲線の選択にあるポイントのみです。 曲線を自動融合するには、曲線の終点と始点を、どちらか一方にドラックするだけで実行されます。 以下に自動融合の実例をムービークリックで示します ポイントを移動して自動融合が完了すると、二つのポイントは一つのポイントとして移動できるようになります。。
自動融合とポイントの移動
【移動の微調整】 ツールが有効なとき、<ctrl> キーを押しながらカーソルキーを押すことで、ポイントを少しずつ移動することができます。<ctrl> キーに対して <shift> キーを併用することで、もう少し大きめに移動できます。
このツールは、選択された複数のポイントのサイズを調整するために使用します。 ツールを使用する前に2個以上のポイントが選択されている必要があります。 ツールがアクティブのとき、選択されたポイントの周囲に赤い四角が表示されます。 この四角のエッジにあるハンドル(小さな四角)を移動することで、ポイントのサイズを変更することができます。 ポイント全体の縦横比を維持してサイズを調整したい場合は、コーナーにあるハンドルを使用してください。 サイドのハンドルを移動するときに <alt> キーを併用すると、それはポイントの面積を維持するような変形を行います。 これはポイントを潰したり伸ばしたりするときに役立つでしょう。
このツールは、選択された複数のポイントの角度を調整するために使用します。 ツールを使用する前に2個以上のポイントが選択されている必要があります。 選ばれたポイントから少し離れた位置をクリックしたままにしてください。 次にポイントを回転するために、選択ポイントの周囲に円を描くようにマウスをドラッグしてください。 ツールを使用しているときに <shift> キーを併用することで、回転角度を45度単位に制限することができます。
"ポイントを追加"ツールは、Anime Studioで曲線を描くために使用します。 新しい曲線を描きたいときは、作業エリアをクリック&ドラックしてください。 "ポイントを追加"ツールを使用するとき、四つバリエーションがあります。 一つ目は、新しい曲線を描くときで、何もないエリアをクリック&ドラックすることで曲線を描きます。 二つ目は、曲線に続く新たな部分を付け加えるときで、それには曲線の終端をクリックしてください。 三つ目は、曲線を分岐するときで、曲線の途中のポイントからクリック&ドラックして、別の曲線を引き出してください。 四つ目は、既存の曲線の任意の位置にポイントを加える方法で、この場合は曲線上をクリックしてください。
"ポイントを追加"ツールの使用
"ポイントを追加"ツールは、同様に2点間を融合することに使用できます。 新しいポイントを追加する方法で、曲線をドラッグしてください。 次に、既存のポイントの上までドラッグして、マウスを離す前に "スペース" キーを押してください(この手順は"ポイントを移動"ツールと全く同じです)。
閉じられた曲線
複雑な曲線を描いているとき、既存の曲線に接近しすぎて追加動作が発生して困るときがあります。 そんなとき、 <alt> キーを併用することで、曲線が分割されることを防ぐことができます。
以下のムービーはポイントの追加手順をまとめたものです。 既存の曲線の様々な部分をクリックしたとき、どのように新しい曲線が生成されるか確認してみてください。
"ポイントを追加"ツールの使用手順
ポイントを削除することは簡単で、選択してからDeleteかBackspaceキーを押すだけです。 しかし、ポイントを削除するのではなく、二つのポイント間の曲線だけを削除したいときがあります。 そんなときは、"エッジの削除"ツールを使用してください。 ツールを選択してから、削除したい曲線をクリックするだけで削除されます。 【メモ】 もし、塗りつぶされたシェイプのエッジを削除したときは、そのシェイプの塗りつぶしも削除されます。
このツールは、二つ以上のポイントが選択されているなら選択されたポイントに対して、そうでないなら一番近くにあるポイントに対して実行されます。 それは選択されたポイントを通過する曲線の、曲がり具合のレベルを調整します。 カープを鋭角にしたいときは左方向にマウスをドラッグしてください。右方向にドラッグしたときは曲線が鈍角になります。
"マグネット"ツールは、"ポイントを移動"ツール同様にポイントを移動するものです。 しかし、選択されたポイントを移動する代わりに"マグネット半径"に基づいてポイントを移動します。 このツールを選択すると、作業エリアには"マグネット半径"の領域が表示されます。 この領域に含まれるポイントはマウスに沿って少し移動しますが、領域の中心にあるポイントほど大きく移動します(マグネット半径はツールオプションで設定することができます)。
このツールは多くのポイントを持っている図形を編集するのに役立ちます。 例えば手書きツールで描いた図形は多くのポイントを持つことから、マグネットツールを使用することは有効でしょう。 また、読み込まれた Adobe Illustrator のファイルも多くのポイントを持ちますので、この機能のソースとなり得るでしょう。
手書きツールを使用すると、マウスをドラッグするだけで複雑な図形を描くことができます。 このツールが選択されているとき、ツールオプションでツールの感度を調整することができます。 "手書きオプション"ポップアップには、このツールに対する二つの調整パラメータがあります。 一つは手書きツールで曲線を描くときの、ポイント間の最少距離です。 この設定は"ピクセル許容範囲"というラベルのテキスト欄になっています。
二つ目の調整は、曲線から不要なポイントを削除することで、手書きの曲線を単純化します。 これは"角度許容範囲"というラベルのテキスト欄になっています。 ここで設定された角度より小さい曲線のポイントは、自動的に削除されます。 手書きされた全てのポイントを保存するには、角度許容範囲に対して0を設定してください。
手書きツールを使った後、"ポイントを追加"ツールに戻って、不要なポイントを削除したり、ポイントを融合したくなるかも知れません。 もしあなたがペンタブレットを持っているなら、筆圧に応じてラインの太さを反映させることができます。
長方形を描きたいとき、四角形ツールを使用すると素早く描けます。 四角形ツールを選択して、作業エリアをクリック&ドラッグしてください。 <shift> キーを併用すると正方形を描くことができます。 通常はクリックした位置が四角形のエッジになりますが、<alt> キーを併用すると長方形の中心となります。 このツールで作成した四角形には何の特徴もなく、単純な四つのポイントと曲線にすぎません。 もちろん、"ポイントを追加"ツールを使用しても、このツールと同様の四角形を描くことができます。
ツールオプションには自動塗りつぶしと自動アウトラインのチェックがあります。 現在の塗りつぶしの色とアウトライン色はこのツールのために使われます。 もし自動機能を使用しなくても、描いた四角形に後からシェイプを反映することができます。
Oval ツールは楕円を描きたいときに使用します。 ツールからOvalを選択して、作業エリア上をクリック&ドラッグしてください。 <shift> キーを併用すると真円を描くことができます。 通常はクリックした位置が円の半径になりますが、<alt> キーを併用すると円の中心となります。 このツールで作成した円には何の特徴もなく、単純な四つのポイントと曲線にすぎません。 もちろん、"ポイントを追加"ツールを使用しても、このツールと同様の円を描くことができます。
ツールオプションには自動塗りつぶしと自動アウトラインのチェックがあります。 現在の塗りつぶしの色とアウトライン色はこのツールのために使われます。 もし自動機能を使用しなくても、描いた楕円に後からシェイプを反映することができます。
クリック&ドラッグで矢印を描きます。
このツールを使う前に、2個以上のポイントが選択されている必要があります。 左右にクリック&ドラッグすることで、ポイントを傾斜させることができます。
このツールを使う前に、2個以上のポイントが選択されている必要があります。 上下にクリック&ドラッグすることで、ポイントを傾斜させることができます。
左右にクリック&ドラッグすることで、ポイントに横方向の奥行きをつけます。 Anime Studioは3Dソフトではありませんが、このツールはグループの縦方向を中心軸として、スクリーンに対する奥行きがついたような効果を与えます。 もし、本当の3D回転を望む場合は、"レイヤーのY回転" ツールを使用してください。
上下にクリック&ドラッグすることで、ポイントに縦方向の奥行きをつけます。 Anime Studioは3Dソフトではありませんが、このツールはグループの横方向を中心軸として、スクリーンに対する奥行きがついたような効果を与えます。 もし、本当の3D回転を望む場合は、"レイヤーのX回転" ツールを使用してください。
選択したポイントを上下にドラッグすることで、上下方向に対して湾曲させます。 このツールをうまくこつは、なるべく広範囲のポイントを選択してツールを実行することです。
選択したポイントを左右にドラッグすることで、左右方向に対して湾曲させます。 このツールをうまくこつは、なるべく広範囲のポイントを選択してツールを実行することです。
ノイズツールは選択したポイントに対して影響を与えます。 クリック&ドラッグすることで、ポイントに対してランダムな移動を与えます。 例えばあるオブジェクトをコピー&ペーストで複製すると、全く同じ形状のものが作成されて味気がない、といったときにこのツールを使用します。 このツールをほんの少し適用して、形状を歪めてください。
ここで紹介するツールはツールバー上にありますが、他のツールと異なった機能があります。 機能を作業領域に対して使用するのではなく、選択されたポイントに対して修正を行いたいときにクリックすることで使用できます。
このツールをクリックすると、なめらかな曲線が鋭角なコーナーに変化します。 これは選択されているポイントを通過する曲線すべてに影響を与え、通過する曲線が鋭角になります(例えば四角形ツールで作成した図形は、事前にコーナーに対してピークが設定されています)。
このツールはピークの反対の機能を持っていて、鋭角になった曲線を鈍角に変換します。
クリックすると、選択されているポイントを左右に反転します。
クリックすると、選択されているポイントを上下に反転します。
テキストオブジェクトを作成したい場合は、メニューコマンドとして ドロー->テキスト挿入... を選択してください。 表示されるダイアログでテキストをタイプして、フォントを選択し、OKをクリックします。 テキストは現在指定されている塗りつぶしとアウトラインが適用されて表示されます。作成されたオブジェクトは通常のシェイプ同様、自由にサイズを変形することができます。
【注意】テキストオブジェクトは特別のものではなく、通常のポイントと曲線同様に扱うことができます。 ポイントを付け加えて修正したり、オブジェクトを回転させたり、自由に編集することができます。